2014年3月6日木曜日

MIWA風呂ーハコフグ

アートに接することって、目を使って見えるものに意識を集中することが多いのかもしれないけど、それ以外の感覚に意識をむけて感じてみる、っていうこともアートに触れる中でとてもかけがえのないイイものなんだなぁ、って考えてます。それは目を閉じて眠っている間に見る夢にも少し似ているのかもしれない…。夢は見る、っていいますが、イメージとしてはビジュアルなんだけど、網膜に映るなにかではないなにか(???)を感じたり体験しているのかもしれません。

ハコフグを製作している時は、紙粘土のと、まるくしかくいその形態を手で指でククククッとかたち造られていくその感覚がおもしろくて、何個も作っていくとその感覚がこなれてきて、とても心地よかったのをおぼえています。中に鈴を入れて、その金属のカランとした感触のものが、紙粘土を伝わって転がるのが伝わってきます。おそらく音も、テンポがあって、コロンコロンと裏返しながら感じていました。

紙粘土を乾燥させる時も、窓の脇に並べて日差しをあびて表面が暖かくなったのを、コロンコロンと裏返しながら一日に何回も音をたててました。(内側の粘土に鈴がくっつかないようにして乾かしたので)

個展の会場でハコフグたちのコーナーで、ただ見てるだけの時と、手にとって音を鳴らす、手のひらにのせて転がしたり、することでハコフグとの距離感が変化したり感じることが増えたりかわってくる…的な感想を何人かの方からうかがいました。…ああ、そうそう、ってわたしも作ってる最中の感覚を思い出しながら頷きました。

2日目終了時点で七つのハコフグが旅立っていきました。あと五つハコフグたちがいます

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